今からおよそ10年前にRich Clientのシステム開発プラットフォームとしてMicrosoft SilverlightおよびMicrosoft BlendがWindows環境用にリリースされました。出た当初は色々なWebサイトが導入をしたり、鉄道会社でもASP.NetのPostbackによる画面のちらつきを嫌い、導入した事例がありますが、普及はしないまま衰退の一途を辿り、現在では「珍しいスキル」として扱われてしまっています。その大きな要因としては「ASP.NETにてAJAX+jQueryを利用することにより高い操作性を実現できる」「高頻度で使われるコントロールが存在しなかった」「Blendが物凄く使い勝手が悪い」「Microsoftがバグを放置していた」というのが挙げられます。まず、ASP.NET+AJAX+JQeuryにて高い操作性が実現できる点ですが、ASP.NETではAjaxに必須なWeb APIを標準でサポートしており、通信の整合性チェックにより、高いセキュリティが実現できます。高頻度で使われるコントロールが存在しない件ですが、これは一例としてドロップダウンリストとなります。これはSilverlgiht3で解消されましたが、システム開発をやっている人にとっては約2年間不便な思いをさせられてたということになります。次にBlendが使いにくい件ですが、大抵のシステム開発の現場ではプログラマが画面も構築します。この時Blendを利用して画面を構築すると、コードビハインドのファイルが消えてしまうという事例が数多く報告されています。Microsoftの担当は「Blendはデザイナ向けなのでコードビハインドのファイルは考慮されない」という回答でしたが、これは明らかにバグだと私は考えています。最後にバグが放置されていた件として、一例を挙げるとReadOnly=true、Enabled=falseのコントロールに対して特定条件で入力を受け付けてしまうバグがありました。その結果意図しないイベントが実行され、入力が消えるなどの不都合が発生していました。そのバグは初期報告から2年以上たったSilverlight3でも解消されていませんでした。結果、開発者の不満や顧客要件達成不能、それに加えて同じMicrosoftから出たASP.NET+Ajaxによる高い操作性を実現した開発、.Net MVCによる自由度の高い開発が実現されたためこれらのアーキテクチャに世代交代していきました。

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